観光サイクリングin大宮の下見

観光サイクリングin大宮/初級

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観光サイクリングin大宮の集合は土呂駅。
1983年開業の比較的に新しい駅。ちょっとレトロで落ち着いた外観の駅舎がほっこりします。トイレも綺麗でありがたい。

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まずは大宮盆栽美術館へ。
土呂駅から少し南に盆栽村があります。かつて東京の団子坂(文京区千駄木)周辺には、江戸の大名屋敷などの庭造りをしていた植木職人が多く住んでおり、明治になってから盆栽専門の職人も生まれました。関東大震災(1923年)で大きな被害を受けた盆栽業者が、壊滅した東京から離れ、盆栽育成に適した土壌を求めてこの地へ移り住みました。1925年には彼らの自治共同体として大宮盆栽村が生まれ、最盛期の1935年頃には約30の盆栽園がありました。大宮盆栽村はいまも名品盆栽の聖地として知られ、日本だけでなく世界から多くの愛好家が訪れています。

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大宮盆栽美術館では、盆栽の見方をはじめ充実した展示と名品盆栽を鑑賞できます。

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盆栽の見方。最初に根の張り具合を見て、根元から最初の幹までの「立ち上がり」の迫力を楽しみ、枝ぶりで盆栽の輪郭を把握しバランスをチェック、そして葉やジン(枝先の枯れた白い肌)やシャリ(幹の一部が枯れた白い肌)も見所だっ!!!

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さいたま市立漫画会館へ。
明治から昭和初期にかけて活躍した日本で最初の職業漫画家である北澤楽天の晩年の邸宅跡地に1966(昭和41)年にできた日本初の漫画に関する美術館。

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手塚治虫以前にも、北澤楽天や岡本一平(岡本太郎のお父さん)という天才漫画家が活躍したことを知る良い機会になると思います。

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氷川神社へ。2400年以上の歴史をもつといわれ、「大いなる宮居」が大宮の地名になったのは有名な話。氷川神社の社名については諸説ありますが、スサノオ、クシナダヒメ、オオナムチ(オオクニヌシ)の出雲族が主祭神であることから、出雲の国の斐伊川にちなむとみられています。スサノオが詠んだ「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣つくる その八重垣を」は日本最初の和歌として有名です。

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拝殿。中山道から2km続く長い参道、そして清掃を欠かさず清らかで大きな境内。見事です。

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昼食は氷川神社参道脇の老舗蕎麦屋の大宮大村庵さんを予定。

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かも汁そばをいただきました。美味しかったです!
会計がまとめてのお支払いになるので、細かいお金をご用意いただきますようお願いいたします。

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昼食後は大宮駅方面へ。
東光寺の北澤楽天のユーモラスな墓地。

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大宮高島屋の屋上には北澤稲荷。

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高島屋の敷地は北澤楽天の先祖である北澤家のお屋敷があった場所にあるので祀られています。

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大宮駅前ロータリーには、こりすのトトちゃん。
「平成2年に大宮市制50周年を迎え、記念マスコットとして決定されました。自然と環境、人々のふれあい、出合いを、大切にしながら、発展する大宮のシンボルとして地元の多くの関係者により制作されました。1994年5月」
作者は地元出身の絵本作家・あすかけんさん。大宮アルティージャのマスコットもリスなので、大宮はリスの街ですね!

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2017年度グッドデザイン賞受賞の公共施設「OM TERRACE」。公衆トイレとレンタサイクル、そして屋上には広場はあり休憩できるスペースになっています。階段が前後に2つあり動線がスムーズになっています。下見に行ったのは早朝だったのですが、利用者のマナーが悪く、酔っ払いがベンチに寝ていたり、タバコのポイ捨てが目についたり、飲み屋が多いエリアの近くは難しいものですね。

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鈴木エドワードさんの作品であるさいたま新都心駅(2000年開業)。
「広い!明るい!曲線美!」に尽きるのではないでしょうか。大屋根はホームの屋根までつながっています。

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造幣さいたま博物館へ。
造幣局の本局は大阪市にあり、支局がさいたま市と広島市にあります。
上記3カ所で硬貨の製造を行っています。

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博物館では貨幣の歴史や製造工程を知ることができます。

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二七の市跡。アートな銅像がひっそりと建っています。
浦和の市場は戦国時代に開設されたものと考えられています。浦和市は月6回開かれる六斎市と呼ばれるもので、毎月2と7の日に開かれたため(2日・7日・12日・17日・22日・27日)、「二・七市場」といわれています。周辺では、蕨(一・六の市)、鳩ヶ谷(三・八の市)、与野(四・九の市)、大宮(五・十の市)で市が設けられており、毎日どこかで市が開かれていたことになります。

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浦和諸聖徒教会。1928年築の浦和初の鉄筋コンクリート造建築。

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調神社。(つきじんじゃ)
平安時代中期に編纂された「延喜式」に記載されている武蔵国足立郡の神社は4座。
・足立神社
・氷川神社
・調神社
・多気比売神社
大変歴史ある神社です。その昔、朝廷への調物(貢ぎ物)を納める御倉があり、運搬の邪魔になったため鳥居がないのが特徴的で、現在でも鳥居がございません(旧本殿前(享保18年/1733)には鳥居があります)。

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調(つき)といえば月、さらに月といえばウサギ、だからなのか狛犬ならぬ狛ウサギが出迎えてくれます。

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拝殿。
中世の月待信仰(月のもつ神秘に畏敬をなし、月の出を待って祈る信仰)の広がりと結びつき、江戸時代には月読社とも呼ばれていたようです。

左の目を洗った時に成った神の名は天照大御神。次に、右の目を洗った時に成った神の名は月読命。次に、鼻を洗った時に成った神の名は建速須佐之男命。と古事記に記載されている月読命とも関係しているかもしれません。

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さいたま市役所にある埼玉サッカー発祥の地の像。躍動感のあるアートな作品。
浦和レッドダイモンズと大宮アルティージャの2チームが活動している「さいたま市」はサッカーの街。埼玉のサッカーは明治41年(1908)6月に埼玉師範(現在の埼玉大学)ではじまり、多くの指導者が浦和を中心に教師として赴任したことにより、普及・発展をとげました。なお、日本に初めてサッカーが伝えられたのは明治6年(1873)とされ,東京築地の海軍兵学寮で日本初のサッカーが行われたそうです。

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埼玉を代表するパティスリー「アカシエ北浦和本店」へ。
平日はイートインできますが、週末はテイクアウトのみ。

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左のバラ風味のサントノレ「アントワネット」がスペシャリテ。他にもカモミールの香りただようチーズケーキ「エクスキ」、昔のレシピに忠実につくったバタークリームのケーキ「デリス・マカダミア」の人気も高いみたい。

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どのケーキも美味しいです!

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テイクアウトしたケーキは北浦和公園でいただきます。マイフォークをお忘れなく。
埼玉県近代美術館は黒川紀章さんが手がけた1982年の作品。

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同じく黒川紀章さんの中銀カプセルタワービルのカプセルのプロトタイプも公園内に!

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窓から近未来的な内部も見ることができます。

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お土産は氷川神社参道沿いの檸檬堂fのプリン。写真はリキュールをきかせた大人なプリンとスタンダードなプリン。他にも抹茶やショコラがありました。厳選した材料を使用したパーフェクトな味わいでオススメです。

土呂駅に戻りツアー終了。こんな感じの大宮サイクリングツアーです。


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池ヶ谷 誠 について

セブンヒルズアドベンチャー代表。東京近郊でアウトドアツアーを企画運営。MTB・トレイルランニング・シャワークライミングなどマルチにガイディングしています。1973年神奈川生まれ。
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