観光サイクリングin岩槻の下見に行ってきました。
ツアーの集合は、岩槻駅西口を降り、ロータリーにあるセブンイレブンの奥の駐車場。西口ロータリーに公衆トイレもあるので便利です。
岩槻駅は昭和4年(1929)開業の歴史ある駅。平成28年(2016)に新駅舎もでき近代的になりました。また平成17年(2005)岩槻市がさいたま市に編入合併され、所在地がさいたま市岩槻区となったのも大きな出来事です。
ツアーの最初は東口に回り込み芳林寺へ。太田道灌の像。
岩槻城は諸説がありますが、道灌の父道真が築城したと云われ、その子孫の太田資正が東松山から道灌の遺骨を当地に移し、資正の子氏資が母の芳林尼の追慕のため、寺名を芳林寺としたと伝えられています。
霊廟。
東玉大正館(旧中井銀行岩槻支店)は、大正時代に建築された煉瓦造2階建ての洋館。外観見学。
岩槻藩遷喬館は、埼玉県内で唯一現存する藩校の建物。
寛政11年(1799)に、岩槻藩に仕えていた儒学者・児玉南柯が開いた私塾。後に藩校となり、岩槻藩の武士の子弟が勉学や武芸の稽古に励みました。
建物内部の見学もできます。
岩槻人形博物館へ。日本初の人形をテーマとする公共博物館で2020年2月22日に開館しました。
じっくり見学。
人形作りの工程を知り、日本画家で人形玩具研究家の西澤笛畝のコレクションを鑑賞。展示スペースはそれほど大きくありませんが、芸術性の高いとても充実した内容になっています。人形作りの作業工程の動画はトータルで15分ぐらいなのでご覧いただくことをオススメします。
施設内にはヨロ研カフェというヨーロッパ野菜を取り扱っているショップも。
カフェスペースのほか、ヨーロッパ野菜直売所があります。お買い物タイム。
時の鐘。6時・12時・18時の1日3回、1720年改鋳の古い鐘で現在も時を知らせています。
改装中のいわつき市民会館内で営業しているレストラン大手門でランチ。
名物の豆腐ラーメンがおすすめ。
麺リフト。平打ち麺も選べますが、ノーマルのちぢれ麺が合います。
餃子も餡がたっぷりで美味しい。ニンニク入りとニンニクなしが選べます。
食後は岩槻城址を散策。まずは黒門。岩槻城の城門(どこにあったかは不明)を移設したもの。
迫力のある空堀と土塁が残っています。
岩槻城の別名を白鶴城と呼びます。
「築城を命じられた太田道灌は、沼のほとりで2羽の白鶴が木の枝を水面に落とし、その上に舞い降りたことから、たくさんの竹をたばねて沼に埋め、盛土をして城づくりをし、岩付城ができたという」という伝説から。
岩槻城の遺構ではありませんが、この赤い八ツ橋が公園の映えスポット。
昭和35年から平成3年まで就役していた東武特急「きぬ」。デラックスロマンスカーと呼ばれた最新車輌で浅草-日光・鬼怒川間を一日最大19往復運行していたそうです。
展示されている「きぬ」は、旧岩槻市の市制40周年を記念して平成6年(1994)に東武鉄道から寄贈されたもの。土日は内部も見学できます。
末田須賀堰。江戸時代から使われてきた長い歴史を持つ堰。現在は鉄筋コンリート製でコンピューター制御されています。
武蔵第六天神社。神社の前に3軒も鰻屋さんが営業していて、近隣住民のみならず遠方からの参拝も多かったことが推察できます。元々は第六天魔王(他化自在天)を祀る神社として創建されましたが、明治の神仏分離の際に面足尊(オモダルノミコト)に祭神を変更しています。
玄奘塔。西遊記の三蔵法師の霊骨石塔です。奥に見えるのが昭和25年に13重の花崗岩の石組みによって造られた玄奘塔。
行方不明だった玄奘の遺骨を昭和17年に日本軍が土木作業中に偶然発見、昭和19年に日本にも分骨され、当初は芝の増上寺に安置されていましたが、空襲の被害が広がり岩槻(慈恩寺)まで疎開したとのこと。
東岩槻駅近くで営業しているカステラ文さんへ。
カステラ専門店なのでサイズでお選びください。創業は昭和50年代中頃と老舗で、お父様が文明堂で修行後に開業。お買い物をした際は息子さんに接客していただきました。
なるほど。文明堂のカステラに近い味です。
久伊豆神社。出雲族土師氏(はじうじ)が建立したとあり、1,400年前の古墳時代に武蔵国へ渡ってきた土師氏の方々が、大国主命を出雲より勧請したようです。土師氏は古墳をつくる技術集団で野見宿祢(のみのすくね)が祖先とされる氏族。野見宿祢は相撲の神様であり埴輪の発明者とも伝えらています。
「ひさいず」ですが「クイズ」とも読めることから「クイズ神社」と親しまれ、またシンボルである孔雀は旧皇族の朝香宮鳩彦殿下より昭和13年に御下賜戴いた末裔です。
久伊豆神社の裏手にある小さなパン屋さん「麦物語」でお買い物タイム。
可愛らしいパンが丁寧に作られています。
最後は岩槻駅近くの関根製菓さんへ。
お目当てはたくさんの種類を作っているシベリアです。
カステラに羊羹のノーマルのもの以外も美味しいですよ〜。
こんな流れの岩槻ツアー。ツアーでは更にマニアックに解説していきます。お楽しみに〜!