観光サイクリングin古河の集合はJR古河駅。
トイレは改札内(綺麗)と西口ロータリーにあります。
西口ロータリーを真っ直ぐ進むとジョイパティオに突き当たります。廃墟感漂うショッピングモール。
怪しげなお店がたくさん入っているジョイパティオですが、日光街道の宿場だった古河宿の本陣(身分の高い人が泊まる宿)がありました。現在は石碑がひっそりと建っています。
古河藩の重要人物である鷹見泉石の生誕地。
江戸時代の蘭学者であり古河藩の家老として活躍。「土井の鷹見か、鷹見の土井か」と言われるほど能力は称賛されました(土井氏は藩主)。渡辺華山が描いた肖像画「鷹見泉石像」は西洋の画風も取り入れた近世画の傑作として国宝に指定され、彼が12歳から60年間にもわたって書き留めた「鷹見泉石日記」も史料価値の高さから2004年に国の重要文化財に指定されています。
まずは古河歴史博物館で軽く勉強。見所は、鷹見泉石の蘭学史料・古河公方足利氏・土井利位の雪の結晶の研究・奥原晴湖の書画です。
続いては古河文学館。古河にゆかりのある文学者を展示しています。歴史小説の第一人者であった永井路子さんの展示、鷹見久太郎(鷹見泉石の子孫)が創刊した児童文学誌「コドモノクニ」の展示、あたりが見所です。
鷹見泉石記念館は鷹見泉石が最晩年を送った家と伝わっています。建物は1633年に古河城主土井利勝が御三階櫓を造ったときの余材で建てられたそうです。
古河出身の南画家、奥原晴湖の熊谷時代の画室「繍水草堂」を昭和4年に古河に一部を移築&復元し一般開放しています。
足利成氏が拠点を鎌倉から古河に移した際に、鎌倉の寺院(僧侶)もたくさん古河に移り住むこととなりました。古河長谷観音もその一つで
古河城の鬼門に足利成氏が創建。奈良・鎌倉・古河の長谷観音で日本三大観音だそうです(諸説あり)。
永井路子さんが3歳から約20年過ごした旧宅。江戸時代末期の建物。永井家の初代である八郎治は熱心な富士講(不二道)の信者でした。館内に飾られている肖像画で不二道の正装である丸本一の紋付き羽織を確認すことができます。行名は通行三多で小谷三志の高弟のひとり。
ランチは丸満餃子。昭和39年創業の老舗です。
メニューはマルマン餃子HPに分かりやすく記載してありますので要チェック。
餃子は美味しいです!
ホワイト餃子に似ていますよね。ホワイト餃子本店にて丸満創業者の現会長が一番弟子として昭和39年に研修を受けその後独立したのだそう。
篆刻美術館は篆刻の魅力を紹介する日本初で唯一の専門美術館。古河市出身で全国的にも著名な篆刻家・生井子華の逝去を契機に建てられました。大正9年に建設された3階建て石蔵を改修しています。篆刻は700年ほど前に中国でおこり、篆書という古文字を用いて柔らかい石に刻んで紙に押したものを鑑賞するものです。
古河公方公園へ。足利成氏が鎌倉から古河に移った当初に拠点とした古河公方館址。最後の古河公方であった五代目の足利義氏の娘であった氏姫は、豊臣秀吉の命により小弓公方である足利国朝と結婚。喜連川藩に嫁ぐこととなりますが、生涯をこの地で過ごしたそうです。隣にある旧中山家住宅は建築年代が1674年頃と推定されています(昭和50年に坂東市から移築)。
旧飛田家住宅も昭和50年に常陸太田市から移築。曲屋形式農家建築で1700年代初頭と推定されています。茨城県〜東北地方(特に旧南部藩)で見られる曲屋は、寒い冬には母屋と一体になっているため馬の世話をしやすく、暑い夏には馬小屋の風通しが良く涼しくなります。
かつて渡瀬川の河川敷にあった古河城跡。明治6年の廃城令によって取り壊され、明治末に16年間にも及ぶ河川改修事業によって城跡はほぼ消滅しました。
河川敷にはポツンと石碑だけ建っています。
渡良瀬遊水地は、足尾鉱毒事件による鉱毒を沈殿させ無害化することと洪水対策を目的に、渡良瀬川下流に作られた日本最大の遊水地。着工が1905年、竣工(全事業の完成)が1989年と長い年月をかけて改修していきました。現在は可愛らしいハート型で市民の憩いの場になっています。
雀神社の創建は崇神天皇(第10代天皇)時代あるいは貞観年代(859-877)と伝わっています。室町時代には足利成氏ら歴代古河公方家の崇敬を受けました。社殿は1605年の造営。
旧下野煉化製造会社煉瓦窯はホフマン式の煉瓦窯で、明治23年(1890)から昭和46年(1971)までの間に多くの赤煉瓦を生産しました。写真のホフマン式の東窯は明治23年(1890)に完成した貴重なもの。
焼成室は全16室あり、一室14,000個、全室で約22万個の赤煉瓦が焼成可能だったそうです。焼く温度は約1000度で23日間ほどの工程がかかりました。
ここからはお土産シリーズ。まずは和菓子のはつせさん。
名物はしら玉。卵を混ぜ込んだ白あんにミルクコーティング。とても美味しいです。
江戸時代より両替商を経て、その後酒問屋として栄えた坂長。現在は数多くの蔵を活用して、物販・飲食・資料室・レンタルスペースとなっています。お土産もセンス良いものばかりをセレクトしています。
古河名物に鮒甘露煮というものがあります。老舗の「ぬた屋」さんに立ち寄ります。
白いご飯、お酒のアテにもってこいです。パクパクと美味しくいただけます。
古河唯一の地酒をつくる青木酒造さん。御慶事という人気の日本酒はどれも美味しく激プッシュ!
最後はハルツキ菓子店さん。
アットホームな可愛らしいお店。
生ケーキも、
焼菓子も魅力的です。こちらも美味しい洋菓子屋さんでした!
巡るところが多過ぎな古河サイクリングツアー。足早に見学する施設もあるかと思いますが、できるだけフルメニュー消化できるようにツアー運営いたします。当日はさらに詳しく解説していきますのでお楽しみに〜!