愛川町には駅がないので橋本駅からのアプローチになります。
駅前はリニアの工事が行われています。開通すると橋本駅〜品川駅が10分弱で移動できるとか。開通したら橋本が熱いことになりそうです。
ツアーの集合は駅から徒歩5分ぐらいの駐車場です。初めてMTBに乗る方は少し早めにお集まりください。操作方法などをご説明いたします。
さて、最初に行くのは宮ヶ瀬ダム。
2000年竣工の重力式コンクリートダム。堤高は156mで日本のダムでは6位タイの高さを誇り、総貯水容量は23位、堤体積は重力式コンクリートダムとして日本一。とにかく巨大です。
下見では観光放流に立ち会うことができました。
ダムの水温が伝わった冷んやりした通路を進むとエレベーターがあり堤の上まで楽々で登れてしまいます。
エレベーターを降り左手には水とエネルギー館。
2階は宮ヶ瀬ダムについての展示解説。手作り感のある雑な展示で笑えます。
1階は体験コーナーとレイクサイドカフェがあり、こちらでランチをする予定です。
名物はこのダムカレー。ウインナーに旗が刺さっていて水平に引き抜くとカレーが放流しますよ。
神奈川県の水がめ。芦ノ湖とほぼ同じ量の水を貯めることができるそうです。
エレベーターの奥には展望塔もあり景色を楽しめます。
眼下はこんな感じです。
宮ヶ瀬ダムの調整的な役割をもつ石小屋ダム。
愛川町郷土資料館をざーっと見学。
八菅山の修験、武田信玄と北条氏康が戦った三増合戦、半原宮大工の展示を中心にご覧ください。
半原宮大工の仕事である勝楽寺の山門は1851年建立。圧倒的な大きさです。勝楽寺は田代城(中津川の対岸)の城主であった内藤秀行が1544年に開基。
浜松にある方広寺の半僧坊大権現を勧請したことから田代半僧坊とも呼ばれます。
平山橋は大正2年(1913)に架けられた曲弦プラットトラス構造の鋼橋。
当初は1連でしたが大正15年(1926)に3連の橋になりました。
大正期建造のリベット構造の鋼橋は現在少なくなっていて、希少価値から国登録文化財になっています。
中津川からヒルクライムすると1569年に武田信玄と北条氏康が戦った三増合戦場へ。戦国時代最大の山岳戦といわれる戦いがこの地で繰り広げられました。
三増合戦場の近くには大きな養鶏場があり(臭いがなかなか強烈)、卵の直売やプリン・焼き菓子・ソフトクームが販売されている卵菓屋さんに立ち寄ります。
2階はイートインスペースになっていて快適です。
八菅神社は関東でも有数の修験道の霊場だった地。明治元年の神仏判然令、明治5年の修験宗廃止令によって修験集落八菅山は消滅。現在は八菅神社となっていますが、春の例大祭では修験道時代の名残で火渡りが行われています。
長〜〜い階段を登ると大きな社殿に到着。
八菅神社から中津川を渡ると水路沿いにしょうぶの里があります。八菅橋周辺はかながわのまちなみ100選にも選ばれ、6月上旬がハナショウブの花期となります。
古民家山十邸は明治16年(1883)に建築された豪農熊坂半兵衛の居宅。昭和19年(1944)、思想家の大川周明の所有になり、この地で「瑞穂の国」を築く為の農村復興運動に取り組んだそうです。現在は町所有となっています。
龍福寺の山門は1778年の建立で和様唐様折衷。半原宮大工の手によるものと伝わっています。
最後は和菓子のお土産。菓匠土門でお買い物。
オススメは、御炭山もなか・三増獅子舞・どら焼きです。
愛川町のサイクリングは距離長めでアップダウン多め。体力的には少し大変ですが「デカッ!近ッ!行こツか!愛川町」を楽しみましょう。