はるばる来たぜ、湖西連峰！

チームセブンヒルズ企画で浜名湖の西に連なる湖西連峰へ。
新東名を利用したのですが、浜松いなさJCT〜豊田東JCTは開通間近（2016年2月13日開通）。道路は既にほぼ出来上がってる風でした。伊勢湾岸道にダイレクトにアクセスできますので、新名神との合わせ技で京都＆大阪がグッと近くなることでしょう。運送業の方は来月の開通後はだいぶ楽になりますね。

さて、湖西連峰は行ってみたかったんですよね。低山ながら豊かな自然が残っていると聞いていましたから。噂にたがわず植生豊か、そして鳥が多いこと。これは山麓のみかん畑が餌場になっているからでしょうかね。ビックリするほど鳥が多かった〜。

不動の滝。
大知波から登ったのですが、古の道がしっかりとついています。昔、この地区の方々が豊川稲荷の参詣道として利用していたようです。日本三大稲荷に数えられる歴史ある豊川稲荷（他２つは京都の伏見稲荷と佐賀の祐徳稲荷）。地図で確認してみると豊川稲荷は少々おかしい。妙厳寺という曹洞宗のお寺なのです。豊川稲荷の稲荷はインドの吒枳尼天（だきにてん）とのこと。日本の稲荷信仰と習合し稲荷神と同一視されるに至ったそうです。江戸時代までの慣習だった神仏習合から、明治時代の神仏分離令を経て、この曖昧なスタイルを保持してきた豊川稲荷。よく分かりませんが（分からないのかっ！）凄いことです。東京の赤坂にも豊川稲荷の東京別院があります。和菓子のとらやの前ですね。

大知波の山麓から峠に登ると大知波峠廃寺跡に到着。
この廃寺跡は平安時代中期の寺院跡。静岡と愛知の県境に位置し、多量の器など出土品が出たそうです。なぜ平安時代中期だけしか存続しなかったのかは謎。溢れるロマン！

大知波峠廃寺跡からは浜名湖側の景色が抜群。
と〜っても大きい浜名湖の面積は日本第１０位です！

さて湖西連峰を縦走。

常緑広葉樹林の明るい尾根道。

鉄塔が多いのがちと微妙ではありましたけど、

低山ながら見晴らしの良い尾根道がずーっと続きます。

見下ろすと豊橋市街。渥美半島の先には紀伊半島の鳥羽あたりが見えてるっぽい。

雨やどり岩。この山地は石灰岩でできているよう。巨岩がアチコチに。

そしてヤブツバキのトンネルがたっくさん。

石灰岩の影響でしょうか、路面は硬め。飛ばすとチト足痛い。
なので癒しのペースで丁寧に走りました。

浜名湖の景色。富士山も普通に見えました。

そして神座古墳群。円墳が８基。1400年前のものと推定されています。

知波田駅に下りてきました。駅舎には歯医者さん。

都筑駅の駅舎にはパン屋さん。ここのパンは素朴ながら実に美味しかったです。

そして浜名湖といえばウナギパイ・・・もとい鰻ですね。

浜名湖は本格的な鰻の養殖発祥地。服部倉次郎が明治１２年（1879）に東京深川で幼魚育成したのが正確には最初ですが、本格的には同じく服部倉次郎と中村源左衛門によって明治２０年代頃に養殖を浜名湖地方で開始。昭和４０年代までは露地池（屋根がない）での養殖でしたが、現在はハウス加温での養殖です。池の水温を２７度前後に調整し、ウナギの成長を早めています。餌は魚粉や澱粉を混ぜた配合飼料。餌に群がるウナギ達・・・ド迫力です。浜名湖地方は鰻養殖のルーツ。現在は日本全国に広がり、鹿児島県、愛知県、宮崎県、静岡県、高知県、徳島県などで安定して養殖されています。さて、スーパーなどで売られている安い鰻について。加工が日本で行われた場合は全て日本産と表記できます。中国産、台湾産、タイ産、インドネシア産、アメリカ産と、日系企業が進出し世界各国で養殖されている現在です。ちょっと脱線。東京の有名な鰻屋さんでは三河の一色産の人気が高いような。ちゃんと調べていませんが。

ようやっと鰻にありつけました。地元の人に愛されている「さくめ」さんでいただきました。関東風の背開き、焼きは関西風の蒸しがない焼きのみの行程。関東と関西が混在する調理法。蒸しがないので脂がのってパリッと香ばしい鰻。間違いなく旨い。関東風にも関西風にも、どちらにも良さがあるなぁ〜と再確認です。結局は、調理人（店）による腕が大きいのでしょう。さくめさん超名店でした。あ〜美味しかったぁ！

本日の動画まとめ！（癒し系にしてみました）
注：動画は1080pでアップロードしています。再生時に画面右下の設定ボタンをクリックして1080pに変更すると高画質で視聴することができます。

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