愛知県の豊川市まで遠征です。本宮山を登ってきました。
豊川というと豊川稲荷が有名ですが、明治4年の神仏分離令により神社ではなく寺院(曹洞宗)に区別されました。ですのでこのエリアで一番格の高い神社は砥鹿神社になるのです。砥鹿神社の里宮は豊川稲荷から車で10分程度と近い位置関係です。
で、砥鹿神社の本宮(奥宮)が本宮山の山頂付近にあるのです。
山頂付近には車道も通ってるので車で来ることも可能ですが、やはり下から表参道を登るのは格別ですよね〜。速い方で1時間程度、普通の方で2時間前後で砥鹿神社本宮に到着するかと思います。祭神は因幡の白兎で有名なオオナムチ(大国主)。砥鹿神社の紋は卜占(ぼくせん)という亀の甲を火で炙って出来たひびで判断する占いのひびの模様からきているらしい。
キュートな狛犬。
御神木の杉は樹齢約1000年。
本宮山の山頂は電波塔が乱立。
山頂には天測点も。天文測量をするために設置されました。昭和29年から5年だけ使われた天測点、全国に48箇所しかないレアなものです。
山頂付近の大駐車場から山道を下ること約10分弱・・・
この岩の割れ目の奥に岩戸神社の祠があるんです。
本宮山の山頂付近を満喫したので下山開始。
山頂付近は階段や岩場が多し。
お昼前までの雨の影響でスリッピー。ちょっと下りにくい。
下りの後半は緩斜面が多くイージーな登山道。スピードアップ!
行程短めな本宮山を無事に下山。
本宮の湯で温泉入浴後、旧東海道の御油宿&赤坂宿を散策。
赤坂宿の大橋屋は2015年3月まで営業していた旧東海道五十三次の宿場のうちで最後の旅籠として有名。現在は豊川市が管理し一般公開しています。
リフォームし綺麗になった大橋屋内部。
御油宿と赤坂宿はとても近くて約1.5kmくらいでしょうか。間には江戸時代初頭に整備された松並木が今現在も保存されています。
御油宿と赤坂宿を堪能した後は豊橋に移動。吉田宿ですね。
まずは明治9年創業の老舗和菓子屋の大正軒さんへ。
みたらし団子で有名です。タレが美味しい!
ここのお店が驚愕なのが、日本で唯一の「みたらし団子製造機」です!
よくぞこんなマシンを導入したものです。
夕食は菜飯田楽のきく宗さんで。
これを食べたくてこのツアーを企画しましたので、個人的に本日のメインイベントですね。みそ付き豆腐田楽は、室町時代に広まったという説が有力な歴史ある料理。豆腐田楽からこんにゃく田楽が派生し、さらにおでんに発展していくというのだから「みそ付き豆腐田楽」は日本の食文化史として重要なお料理なのですよ。
↓詳しくは紀文のサイトをご覧ください。
https://www.kibun.co.jp/knowledge/oden/history/rekishi/
いつから菜飯田楽を提供していたかということですが、尾形乾山の道中記に、吉田宿の隣にある御油宿で菜飯田楽を名物として看板に掲げる店に入ったという記述があるそうですから、1738年頃には御油宿〜吉田宿あたりの名物になっていたのでしょう。現存する菜飯田楽を提供するお店で一番長い歴史を誇るのが「きく宗」さんで、創業が文政年間(1818-1830)というのですから東海屈指の老舗です。
菜飯田楽はとても美味しく最高でした。価値のあるお料理を満喫し帰京するのでした。
ご参加の皆様、超遠方企画お疲れ様でした&ありがとうございました!またよろしくお願いいたします。
本日の動画まとめ。
注:動画は1080pでアップロードしています。再生時に画面右下の設定ボタンをクリックして1080pに変更すると高画質で視聴することができます。